インテリア術

インテリアデザイナーが教える、オシャレでいい部屋を作る12のコツ

タック(@Tack_blog)です。

空間デザイナー歴10年の筆者が、いい部屋をつくるためのコツをお伝えします!

簡単なものから手間とコストがかかるものまで。考え方から具体的な手法まで。実践難易度でレベル分けしてみましたので、参考にしてもらえれば幸いです。

それでは、いってみましょう。

レベル1

1.照明を電球色にする

効果★★★☆☆ コスト★☆☆☆☆ 手間★☆☆☆☆

簡単かつ効果的な手法。電球色は部屋の中になるさまざまな色をまとめる効果があります。全体を暖色系に染めるので、色が統一されて見える=シンプルでオシャレに見えるんですね。

実は、デザイナーとしても、蛍光灯の色より電球色でデザインを考えるほうが簡単です。

一度試すならば値段の安い白熱灯から試すのがオススメです。違和感がなければ寿命が長く消費電力の低いLED電球を設置してみましょう。

2.日用品を箱や収納に隠す

効果★★★☆☆ コスト★☆☆☆☆ 手間★★☆☆☆

買い置きのティッシュペーパーなどの日用品、ペット用品、化粧品。目に見える形で部屋のあちこちに点在している場合、なるべく隠しましょう

もちろん不便になりすぎては続かないので、最初は簡素に種別ごとに何かの箱(靴箱など)にまとめるのがいいと思います。見えない形でまとめて隠すことで、部屋にある要素を減らし、雑然とした印象を軽減できます。

3.好きなものだけ置く

効果★★☆☆☆ コスト☆☆☆☆☆ 手間★★☆☆☆

「2.日用品を箱や収納に隠す」と関連しますが、隠さないものはなるべく自分が好きなものを飾りましょう。オシャレに見せることも重要ですが、自分の部屋に愛着を持てることがオシャレな部屋の維持につながります。

もちろん、際限なく置いては物が増えすぎてしまうのですが、「好きな物だけ置こう!」と決めると、自然と置く物にまとまりができるので、オススメの考え方です。

4.小物を床に置かない

効果★★★☆☆ コスト☆☆☆☆☆ 手間★★☆☆☆

仕事の書類やチラシ、文房具、雑誌、ゲーム機などなど。小物類を床に直接放置してしまうのはNGです。空間は高さごとに属性を分けないと雑然とした印象の元になります。

小物類は収納に入れた状態か、床より高い位置に置くようにしましょう。

レベル2

5.トーン(色調)を統一する

効果★★★★★ コスト★★★☆☆ 手間★★★★☆

部屋のトーン(色調)をなるべく統一しましょう。物がたくさんあっても、色味が統一されていればまとまった印象になります。下記のような考え方で、自分の部屋のトーンを決めていくのがオススメです。

①ベースの色調を2つから決める…寒色系/暖色系

②木の色調を2つから決める…明るい木調/暗い木調

③モノトーン系は自由に取り入れる

④小物もなるべく決めた色調に合わせる

家具類は木の質感の家具が多いので、ベースの色調とは別に考えるとまとまりやすいです。

6.断捨離する

効果★★★★☆ コスト☆☆☆☆☆ 手間★★★☆☆

レベル1で好きなものだけ置く、と解説しました。レベル2では加えて物を捨てていきます。断捨離ですね。

物を捨てる際の取捨選択を通して、自分の好きな物だけ残っていきます。そして、物が減ることで収納の空き容量にも余裕ができます。「見せたくないものは隠す」「好きな物は飾る」ことがより簡単になるわけですね。

物を捨てる際の基準としては、

今の自分が好きな物か

今の自分に必要な物か

1年以内に使ったか

で考えると良いと思います。”今の”自分の視点というのが重要で、「昔は興味があったけど今はあんまり必要ないな」という視点を持つことができ、より置いておく物のテーマが定まってきます

ちなみに過激に断捨離しすぎると、スーパーミニマリストの領域に入ります。ミニマリストな生活はオシャレになるかもしれませんが多くの人にとって快適ではありません。好きなものに囲まれてオシャレで快適な空間を目指しましょう。

7.隠す収納の量を細分化して増やす

効果★★★☆☆ コスト★★★☆☆ 手間★★★☆☆

置いておく物を選別していくと同時に、隠すための収納を増やしてみましょう。例えば賃貸物件の場合、一般的な賃貸物件についている収納は必ずしも効率的な収納ではありません。賃貸に住む人にはいろんなニーズがある以上、設計者はあえて収納を細分化せず、大きな収納空間だけにしてる場合が多いわけですね。。

収納空間を細分化すると、実質的な収納量を増やすことができます。どうやって増やすのか、というと…

・つっぱり棒
・収納箱(横引きタイプ)
・カラーボックス

いわゆる一般的な便利クッズが普通に便利です。笑

隠す収納は隠してしまうので、見た目をあまり気にせず便利グッズをバシバシ利用しましょう。

8.スポット照明を壁面に向けて設置する

効果★★★☆☆ コスト★☆☆☆☆ 手間★☆☆☆☆

レベル1では照明を電球色に変更しましたが、さらにスポット照明を追加してみましょう。クリップ等で簡単に止められるタイプのスポット照明だけで、部屋の雰囲気がガラッと変わります。1000円ぐらいで買えますよ。

重要なのは、壁面に向けて設置することです。壁面を照らすことで、手軽に間接照明とすることができ、光が柔らかくなって落ち着いた雰囲気が出ます。

天井についているメインの照明とは別に設置しましょう。TPOに応じてスポット照明とメイン照明を切り替えられるようになります。

僕が愛用しているのはコレ。大きいクリップでしっかりホールド。

9.大きめの観葉植物を置く

効果★★★☆☆ コスト★★★★☆ 手間★★☆☆☆

植物を育てるのに抵抗のない方は、1m以上の高さの観葉植物を床に置いてみましょう。小さい観葉植物もいいですが、影響力は小さい。大きい観葉植物はひとつの家具ぐらいのインパクトがあります。

なぜ観葉植物を置くのがよい部屋につながるのか?

植物は存在するだけで空間の印象をよくする効果があります。分譲マンションや建売戸建住宅で外部に植栽があるかないかでは、大きく印象が異なりますよね。「人間には本能的に自然を愛でる性質がある」ということを唱える考えもあります。(バイオフィリア仮説)

ざっくり言うと、人間にとって植物は、近くに置いておくだけでいろいろ得なんです。笑

品種としてはオーガスタウンベラータあたりが定番です。鉢はシンプルなものを選びましょう。無印良品での購入がオススメです。

レベル3

10.自分の好きなインテリアイメージを見つける

効果★★★★☆ コスト★☆☆☆☆ 手間★★★★★

さらに自分好みの部屋づくりをしたい!というときには、イメージ写真を探して、好みの空間を見つけましょう。気に入ったものがあったら、一部を真似してみます。

普通にデザインを仕事としている人間でもめちゃめちゃ他の方の事例を見ますよ!センスあるデザイナーの方の事例が膨大にあって、たびたび参考にしています。

webでオシャレなイメージを探すなら、オススメはpinterestです。国内・海外のインテリアの事例が豊富に見れますよ。

11.余白を意識する

効果★★★★☆ コスト★☆☆☆☆ 手間★★★☆☆

余白をどう活かすか、という視点も重要です。余白があることによって、飾りたいものがより引き立って、きれいに見えたりオシャレに見えたりします。

具体例として、「見せる収納」である棚に物を並べたい時を考えてみましょう。棚の収納力が10として、10ぎちぎちに詰めるのではなく、3-4ぐらいの物だけ置くことで、置いてある物が引き立って見えます。

収納力を贅沢に使うため、スペースがもったいないと思ってしまいますが、そこはグッとこらえて大胆に使ってください。余白を活かす発想ですね。

「隠す」収納はスペースを最大限活かして大きな収納力を確保

「見せる」収納は余白を生かして大胆に物を置く

12.主役の家具にお金をかける

効果★★★★★ コスト★★★★★ 手間★★★★☆

大きな家具、目につきやすい家具、よく使う家具など、部屋の中にある主役の家具だけ良い物にしましょう。部屋を良く見せるのに、全てにお金をかける必要はありません。主役を良い物にするだけで、部屋の印象が大きくグレードアップします。

具体的には、ソファ、テーブル、椅子あたりですね。

価格帯の基準としては、今までよりちょっと背伸びして買える価格帯、ぐらいがいいと思います。特にソファは価格と快適さが比例しやすいのでオススメです!

終わりに:好きな物が、いい部屋をつくる

実際に記事を書いてみて、部屋を良くするためには整理整頓のコツが重要だなー、と思いました。お伝えしたコツはかなり整理整頓の方法になってますね。

なるべく、誰にとっても快適であり、シンプルでオシャレな部屋になるような汎用性の高いコツにしたつもりです。特に重要なことは、断捨離の項目でお伝えしたように自分が好きな物を部屋に置くことです!何が好きで、何に愛着があるかは十人十色なのですから。

この記事で、自分が心地よいと感じる部屋を作る手助けとなれば幸いです。