インテリア術

【断捨離の効果とコツ】物を選別すると、自分の価値観を整理できます

一級建築士保有、インテリアの設計経験があるタック(@Tack_blog)です。

・物を減らしたいとは思っているけど、どこから手を付けようかな…

・断捨離って良く聞くけどどんな効果があるの?

今回の記事ではこんな悩みにお答えします。

1.断捨離の効果とその理由

断捨離とは、物を捨てて物への執着から自由になろう、という考え方です。

物を捨てることでどういった効果があるのか?見ていきましょう。

1-1.効果① 自分の価値観を整理できる

もっとも大きな効果はこれです。断捨離する過程で、自分の価値観を整理できます。

なぜかというと、物を減らすには下記のような過程を踏む必要があるからです。

1.物を減らそうとする

2.物の重要性をラベル分けする必要がある

3.自分の現在の価値観を考える必要がある

これは要らない、と判断するためには、自分の価値観を整理しないと判断できません。 あれもこれも必要だ、という状態の人はそのまま物が多い生活になってしまうでしょう。

例えばインテリアデザインを考える時、北欧デザイン風、などの「テーマ」というものを決めて設計しますが、テーマがなければ、全体の統一がとれないし、そもそも何を基準に設計したらよいか決めれません。

断捨離も同じです。テーマ=自分の価値観です。物を捨てるという行動を通して、現在の自分の価値観を整理することができるでしょう。そうすることで、残った物にも統一感がうまれてくるはずです。

1-2.効果② 生活に変化を起こすきっかけになる

物を減らすことによって、部屋の中に余白が生まれます。それは、新しいものを受け入れる余白として機能します。物理的にも、気持ち的にも。

せっかく開けた余白スペースにまた「物を詰めろ」と言っているわけではありませんが、価値観を整理したあとなら、今の自分に必要なものや情報を集めよう、という気持ちになれるのではないでしょうか。

「あの雰囲気の服装が気に入ってるから、もっと増やしたい」「語学は今は必要ないから、今度は心理学を勉強するために本をまとめて買おう」などなど。

自分が変化したいときに、断捨離は良い流れを作ってくれると感じています。

1-3.効果③ 部屋をキレイにしやすくなる

物を少なくすれば、単純に掃除や整理整頓がしやすくなります。物が多いと、それだけ整理整頓するのに労力を消費するので、物を少なくすれば片づけやすくなり、キレイな状態を保ちやすくなります。

キレイな状態を保てば、物を探す時間も圧倒的に減ります。僕は物を探している時間って圧倒的にムダだと思っているので、物が少ない状態を維持しています

1-4.効果④ 残った物の価値が上がる

物を減らせば減らすほど、ふるいにかけられて残った物は強い必要性があることになるので、残った物は大切に扱うようになります。

そして、減らせば減らすほど、新しい物を安易に買おうという気がなくなります。減らせば減らすほど、自分には今何が必要か、が明確になると思うので。

2.断捨離のやり方3ステップ

断捨離の効果がわかったところで、ステップ別に断捨離のやり方を見ていきましょう。

2-1.ステップ① とりあえず何か捨てる

価値観を整理できるとはいいましたが、最初から考えはじめてしまうと物を捨てるのが面倒になってしまいます。とりあえずはじめに小さなゴミから捨て始めたり、脱ぎっぱなしの服を片づけましょう。

人間の脳はまず先に行動を始めないと、やる気が出てこないことが脳科学的にわかっています。まずは小さな一歩からはじめましょう。

2-2.ステップ② 3つにふるい分けする

少しずつやる気が出てきたら、自分が持っている物を3つに分類します。

A.捨てる物

B.捨てるか迷う物

C.必要な物

基本的には「なるべく物を減らす」マインドで挑みましょう。でないと減りません。

3つに分類したら、B.捨てるか迷う物について、次のステップに進みます。

2-3.ステップ③ 基準を決めて捨てる

捨てるか迷う物を捨てるには決断が必要であり、ここで基準を決める必要があります。意志力を使うところなので負荷がかかりますが、断捨離でもっとも重要なステップです。

基準を考えるには、下記のような質問を自分にしてみると決めやすいでしょう。

・直近1年間で使用したか?

・好きなものか?

・もし盗まれたら困るものか?

・今の自分に必要なものか?

断捨離で有名なこんまりさんは、この基準を「ときめくかどうか」に設定していますが、論理で考えずに直観でいいか悪いか判断できる点で優れていると思います。

上記の判断基準で考えていくと、意外と捨てれる物が多いことに気づくと思います。捨てると決めてしまえばすっきりするし、だいたいの場合、あとで振り返ってみても特に困ったりしないんですよね。

3.タック流 断捨離のコツ

断捨離のやり方について、自分なりのコツを追加でお伝えしたいと思います。

3-1.攻めれるとこまで攻めてみる

捨てようとすれば捨てようとするほど、自分の価値観が整理されるので、一度攻めれるところまで思考してみると自分の考え方が浮き彫りになって良いです。

家においてあるもの全てを取捨選択してみましょう。「冷蔵庫はいるのか?」「歯ブラシはいるのか?」とか。生活必需品で普通ならドン引くところまで考えてみます。「全部外食だから冷蔵庫要らないかも」みたいになるかもしれません。

本当に捨てなくても、思考実験してみることでより価値観の整理が進みますので、やってみることをオススメします。

3-2.定期的に行う

繰り返し行うことを意識すると、一回あたりの負荷が少なくなるし、断捨離が楽しくなってくるので、思い出したタイミングで良いので定期的に行うと良いです。

繰り返すうちに「物を捨てる=新しい未来の自分に近づく」、というポジティブな行為として根付いてきます。

3-3.本を断捨離すると効果的

本をよく読まれる方は、思い切って本を断捨離するとかなり効果的です。モノというより情報としての断捨離の意味合いが強いので、価値観の整理が進みます。

ただし、本が大好きで捨てたくない!と自分が感じたならそれは必要な物なので、捨てなくてOKかと思います。

4.まとめ

断捨離の効果やコツについてお伝えしました。

断捨離には大きな効果として、「自分の価値観を整理できること、それによって自分に変化を起こすきっかけとなる」効果があります。

今まで断捨離を意識されたことがない方は、物を捨てることによって大きな変化が起きるかもしれません。断捨離によって、新しい自分の姿を見つけてみましょう。