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「読書を仕事につなげる技術」【重要な情報にフォーカスしよう】

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こんにちは、タック(@Tack_blog)です。

・読書をしても、身になったのかよくわからない

・仕事に使えるような、活きた知識を手に入れたい

このような悩みに対しての、読書メモをお送りします。

今回ご紹介する本は、「読書を仕事につなげる技術」山口周著です。

僕自身も、この本を読んでから、本で学んだことを行動へとつなげるのがスムーズになったと感じています。ではいってみましょう。

1.概要

外資系コンサルを仕事とする著者が、仕事へ生かすための読書術を紹介しています。

 

著者は経営学をセミナーやスクールで学ばず、すべて独学で学習。それでも仕事として、マーケティング戦略や事業戦略を策定する立場にあるようです。

 

ビジネスから遠い畑で育った著者が、どんな読書術を通して、コンサルタントとして成立するほどの知識を身に着けていったのか。その技術を紹介しています。

 

2.読書メモ

以下は、僕が作成した要約と感想を伝えていきます。

2-1.読書=投資行為。パレートの法則を使おう

 

要約

・パレートの法則を使って読書をする。重要な2割の部分だけ読めばいい。

「読書=投資行為」。消費されるのは時間とお金。リターンは自分の人生の豊かさや収入。

パレートの法則は有名ですね。80:20の割合で、20に重要な情報が含まれている。パレートの法則を意識し、2割の重要な部分だけを読め、と著者は述べています。

僕もパレートの法則は好きでよく意識しています。パレートの法則を使うためには常に「何が重要か」を考える必要があります。そして、何が重要かを考えようとすると、読むための目的をどんどん絞り込まなくてはならない。

そうすると漫然に全体を読む読書から、具体的な目的を持った能動的な読書へと、自動的に変えることができるわけですね。

「読書=投資行為」として、コストとリターンを意識するという考え方はさらに「行動につなげよう」という意識が高まるので、意識したいポイントだと思いました。

2-2.教養本は抽象化して、フレームを仕事に持ち込もう

要約

・教養や趣味の思考のフレームを、仕事に持ち込む=自分に合った発想ができる

・面白いかどうか。自分が夢中になれるかどうかが重要

・要素は掛け算することで武器になる。掛け算で自分の剣をつくれ

教養本や趣味の本を読みたくなることはありますよね。小説や料理本、健康本などなど。僕も良く読みます。料理も好きですし、小説もたまに読みます。

 

一見仕事に関係ない分野でも、

・考え方のフレームを抽象化して

・自分の関わっている分野と掛け算する

ことで、自分に合った、オリジナリティのある発想をすることができると著者は述べています。抽象化の話は別な記事でも書いていますが、抽象化が得意になるとアイデアを出すことが簡単になるんですよね。

【経験値UPスキル】体験したことを抽象化できる人は強い

 

タック
タック
例えば、僕はゲーム好きなので、仕事をするときや日常生活でも「獲得経験値が2倍になるような仕組みはないか?」「MPは意志力。有限だからやるべきことにすぐ使おう」「俺のハートゲージ増やせないかなぁ。」とかっていう発想で考えるときがあります。

大した発想ではないですけど、そういう発想も掛け算の思考ですよね。現実の問題をゲーム的な発想で解決しようという視点が生まれて、変化が作れます。

このようにどんな本(あるいは経験)でも、抽象化して何かと掛け合わせることで面白い武器になる。僕もこの本を読んで、改めて今までの経験や知識を掛け合わせることを試したいと思いました。

2-3.本は汚すもの。どんどんメモしてアウトプットする

要約

・本は汚すもの。どんどん余白にメモをする。

・3回読みを行う。5つ重要なことを選んで転記する

・一つの媒体にまとめて、いつでも読み返せるようにする。

・具体的なアクションを取るとしたらどんなことができるかを考える

この本で僕が目からウロコだった情報はここ。余白にメモし本をバンバン汚して、自分の考えを膨らませろ、というところ。

 

タック
タック
僕はこの本を読むまで、”本は汚さないで大切にするもの”みたいな価値観が無意識に自分の中にあって、書き込みなんてほとんどしていませんでした。

でも、本を読むことを意味ある行動にするためには、メモしてその場でどんどんアウトプットしたほうが合理的ですよね。

 

これを読んでから、紙の本にはガンガン書き込みしてます。やはりメモでその場に書いたほうが、自分の思考も広がるし、読み返すときの閲覧性も高い。ちょっと汚くはなりますが、血肉にするためには致し方なし。オススメです。

 

著者はさらに、3回読みという手法で読む→重要なことのピックアップ→自分用の読書メモへ転記する→具体的なアクションを取るなら?という質問の投げかけ、というステップを掲示しています。

 

どのステップも、

①重要な情報を選び取ることと、

②自分自身のアウトプットへつなげること

という目的に沿った強力なステップだと感じます。

 

詳しい方法はぜひ本書を読んで頂ければと思いますが、僕の場合、このステップを踏んだ本は、「どんな情報が重要ポイントか?」ということを忘れることがなくなりました。少し労力はかかりますが、その労力以上の恩恵を受けられる優れたメソッドだと感じます。

3.まとめ

「読書を仕事につなげる技術」という本をご紹介しました。

・行動へとつなげる読書法のキモは、目的を研ぎ澄まして読むこと

・教養本は、フレームを抽象化して、仕事へと活かす

・本にはどんどん書き込む。重要な情報を読書メモにまとめる

読書で学んだことをなかなか自分の行動や考えに生かせない、と感じている方には是非とも読んで頂きたい本です。記事にした内容以外にも、

・効果的な本棚の使い方

・これだけ読めばいい「ビジネス書マンダラ」

など、役に立つ情報が記載されています。この本を読んで今後の読書ライフを有意義にしましょう。