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「動きたくて眠れなくなる」読書メモと感想

タックです。読んだ本について僕は読書メモという形でA4の紙にしてまとめているのですが、ブログにも書籍の紹介としてまとめていくことにしました。

今回の読書メモと感想は、「動きたくて眠れなくなる」(著)池田貴将です。

概要

 

”やりたくないを科学する。”「行動するには感情が必要」という考えのもと、動きたくてたまらなくなる感情を作るための考え方や、どの価値観なら現実の出来事に対してネガティブではなくポジティブな感情を生み出せるか、などのメソッドを紹介する書籍です。

どんな人にオススメか

・目標はあるけど、行動するための燃料が足りないなぁと感じる人

・ネガティブな思い込みに囚われていて、エネルギーを奪われている人

・自分自身を奮い立たせる何かを見つけたい人

読書メモと感想

行動するための感情

・無駄な感情なんて一つもない。自分の感情を全面的に信頼する。

・行動力がある人とは、行動する感情を作りやすい人。

目標を達成しようとする時、期限や目標数値を具体的に決める、という手法は一般的かと思いますが、「行動するための感情」にフォーカスするのは新鮮だと感じました。

 

意識の方向を変えよう

・絶望や無力感という感情は、自分をとりまく状況や出来事に自分の人生を支配されていると勘違いするがゆえに起こる。自分のコントロールできることに集中する。

・「あの時は失敗だった」と過去に意識を向けているときと、「これがうまくいったら、どんなに喜んでもらえるだろう」という未来に意識を向いているとき、どちらが力が湧いてくるだろうか。自分にとって、動きたくなる方へ意識を向ければいい。

・自分に足りてないものを意識すると、「あれもこれも足りない」と不足感が生まれる。自分が持っているものを意識すると、「ありがたい」という感謝の気持ちが生まれる。

・現実を見て嫌な感情が生まれたら、それは現実が嫌なのではなく、自分が見ている景色が嫌な気持ちを作っているだけ。

意識のフィルターやアンテナの話。引き寄せの法則とも関連しますね。意識を向けたものが大きくなる。ただ、この本は意識のアンテナと「感情」をセットとして説明されています。行動するための「感情」を引き出すために、どう意識を向けるか?

そこがユニークで、めちゃくちゃ応用が効きそうな所ですね。

感情が行動するための燃料である、とするならば、過去の過ちを繰り返さない!といった下剋上的な負の感情も強力な燃料になる気がしましたが、しかしそれも、未来で成功した自分の快の感情に意識を向けているからこそ成立することだな、と思いました。

質問の力を使う

・自分への質問は「自分がコントロールできること」だけに意識の焦点があたるようにする。

・自分への質問に対して、感じたい感情をセットにすると、行動にスムーズにつなげられる。「どうしたら骨の髄まで癒やされるような温泉旅行をする時間が取れるか?」

・この世に思い込みデパートのような店があって、誰かの思い込みが手に入るとしたら、どんな思い込みを選択したいか?

・思い込みを選択したら、どうやって定着させればいいか。その「思い込みで過ごしている自分」を想像しながら生活するのが一番いい。

・「なぜ自分はできると思うのか?」という質問を自分にすることによって、できる理由を自分が勝手に説明してくれる

個人的にぜひとも使ってみたいと感じた質問をハイライトにしました。感じたい感情をセットにした自分への質問は強力。ただでさえ「自分への質問」という行為は、物事を考える上で効果が高いと感じているのですが、自分をドライブさせる感情を言葉にするのは質問力が大きく変わるだろうな、と。

「なぜ自分ができると思うのか?」という質問も、自動的に自分の認知をうまくいい方向に歪める効果があって、エグくて強力だなと感じました笑。自信がないことでもなんか出来る気になれてしまう。

価値観を整理する

・価値観には「前進価値」と「後退価値」があり、それを自分の意志で決めていないと、ぶつかりあって推進力が失われる。いらない価値観を自分で選択して捨てると、心が軽くなる。

・人間が欲しいものは「感情」

・価値観は「手段価値」と「目的価値」に分けられる。どんな感情を得たいか考える「目的価値」にフォーカスすると、人生の選択肢が増える

価値観を捨てる。というのは意外と意識しにくいことなのではないかと思いました。モノの断捨離はまだ見えますが、価値観の断捨離は目に見えない。しかし抽象的である分、価値観の断捨離の効果性は高いのだろうなと。お金を稼ぎたいと思っていながら、嫌儲主義な価値観が無意識にある。とかは完全にぶつかりあってますよね。ここを選択して捨てる行為ができると強い。

人間が欲しいものは「感情」という定義は、本質的だなと思う反面、感情の質によっては低きに流れまくる危険性があるなと感じました。意識の方向を変えて、自分の手綱を握って感情をうまく誘導していく理性が必要だなと。

まとめ

「感情」は人間を動かすための燃料であり、最終的に手に入れたいモノである。それを活かすために、自分が手に入れたい感情と行動の結果をうまくリンクさせよう。

という形にまとめてみました。

自分の感情をうまく引き出す質問はぜひとも使いこんでいきたいと思います。自分が奮い立つための感情という燃料を、うまく作り出してあげましょう。