引き続き読書メモと感想をお伝えしていきます。
一冊、読書メモのまとめを書いてみましたが、ブログに書くことでさらに考えがまとまりますね。もっと伝わりやすくできるよう、更新していきたいと思います。
本日は「レバレッジ時間術」(著)本田直之氏です。
概要
時間消費から時間投資へ。時間に対して投資の概念を持ち込むことで、時間を有効に使う技術を紹介する本。最終的には「時間を不労所得にする」ことが重要だと述べています。
どんな人にオススメか
・小手先のテクニックではなく、効果的な時間の使い方を知りたい人
・忙しさに忙殺されてしまっている人
・いろんな時間管理術を試してはいるが、うまくいかない人
読書メモと感想
時間消費と時間投資
・本田氏は、あるときから根本的に考え方を変えることによって、成果が上がっていった。それは、時間を「消費」することから「投資」することに変えたこと。
・投資の考え方をお金だけでなく時間にも応用する。時間を消費する人は収入も増えず、自分の時間も生まれない。時間を投資する人は仕事で成果を上げ、そこから不労所得的に生まれた時間を使って余暇を過ごせる。
・忙しい=これ以上は何もできない。効率化する努力を放棄することと同義。忙しさに追われていては、時間資産は作れない。
・スケジュールが詰まっているときは、「忙しい」→「詰まっている」という表現に変える。主観ではなく客観へ
投資の概念を時間に応用する。これってすごく分かりやすいアナロジーだな、って思いました。お金について、「これは消費(お菓子等の嗜好品を買う)なのか、投資(株を買う)なのか。」っていうのは理解しやすく、それを時間にも持ってくると一気に時間の使い方について精査しやすくなるなと感じました。
仕組みで時間資産を増やそう
・最初から大きなリターンが期待できるわけではないが、時間投資は「元本保証」だ。24時間はマイナスにならない
・やりたいこと、やるべきことのための時間を、あらかじめスケジュールから「天引き」する
・仕組みや段取りで、時間資産を増やす意識を持つ。仕組みがうまくいかないなら「損切り」すればいい。
・「時間効率」を上げることと、単にスピードを上げることは全く違う。重要なのは密度を高めることで、ただ薄い内容で仕事を仕上げてはいけない
「天引き」や「損切り」等のフレーズは、投資の概念を持ってこないと出てきませんよね。投資において損切りは超重要な考えですが、時間の使い方についても重要な考えだということがわかる。問題がクリアになりますね。
本田氏は時間投資は元本保証だと述べていますが、僕は、人ひとりが生きる時間の総量を資産として捉えたときに、無駄に消費された時間=損失という考えもできると思っています。そういった損失の認識は重要です。損失の痛みをもって、未来の時間をより効果的に使う=時間資産を増やす意識を持つことはより有意義であるはず。
逆算型スケジュールの威力
・アクティブスケジュール(逆算型)とパッシブスケジュール(順行型)がある。時間資産を作るなら逆算型スケジュールで考える
・逆算型スケジュールは、成果至上主義であり、大量の仕事をこなす人にとっては必要不可欠。
・月単位でスケジュール管理しないと、スケジュールが順行型に陥りやすくなる。
時間割をつくる
・学校では時間割があった。これによって、好き嫌い関係なく、授業を継続的に受ける生活ができていた
・時間割の目的は、「規則正しい生活をすること」ではなく「成果を上げる」ことである。何をするかその日ごとに決めてしまうと、何をしたらいいのか迷ったり、だらだら過ごす時間が多くなる
・日常生活で習慣化したいことはなんでもチェックリストにしてしまう。(ex:出張時の持ち物リスト)
・めんどうなことこそ、パターン化する
時間割、完璧とは言えませんが僕も実践しています。週ごとのカレンダーを開いて(google calender等)、細かいスケジュールを自分で埋めてしまうのです。「フリータイム」というスケジュールも入れてしまう。こうすると次何をするかという判断がほぼゼロになり、意外と疲れないでタスクが完了します。いかに、次何をするかの判断に意志力が消費されているかが分かります。
本田氏はこれを毎週徹底しているようなので、もう少し自分も厳しく設定しようと思いました…笑
まとめ
・時間消費を避け、時間投資をする
・仕組みで時間投資を加速させる。逆算スケジュールや時間割は強力な仕組み
自分の生活に落とし込むための考え・発想
・普段の行動で、この行為は時間消費か、時間投資かという疑問を持つ。
・今の生活で、時間資産を増やすためにどんな行動が取れるだろう?
・今続けていることで、時間資産を増やす行動や仕組みはなんだろう?
・今続けていることで、時間資産をへらす行動や仕組みはなんだろう?
・FXや株式投資の発想で、時間の使い方について検討できるか?
シンプルな「投資」という発想で、時間の見え方を変えてくれる本でした。